今日は立春。おはようございます。管理統括 杉多です。
今朝起きてカーテンを開けたら、お豆さんがコロ~ンとひとつ出てきたなんてことありませんでしたか?最近は、そうじ要らずの子袋入りが人気だそうですね。確かに玄関にまいた豆を捨てるのはもったいないですよね。節分が終わるともうバレンタインのチョコレートの準備にかかる方もおられることでしょう。
それでは昨日に続き、NHKで先日放送されました「最新科学で迫るニッポンの子育て」についてパート2をご紹介します。 今日は「幼児のイヤイヤ期」と「母性は先天的には備わっていない」という報告の内容です。
2歳ごろからあらわれ始める「イヤイヤ」。何を言っても「イヤイヤ」と言われ、こちらも嫌々になって心身まいってしまいます。この成長過程は人間独特のもので、脳の成長に関係しているそうです。動物は生後まもなく立ちあがってお乳を自ら探しにいったりしますが、これは脳が既に発達しているからで、一方、人間の場合、脳が未熟で小さいうちに生まれてきます。新生児の脳の重さは約400gで成人の1/3(成人約1300g)。これは、人類が二足歩行を始めたため、骨盤が変形し、産道までも狭くなったからです。この産道を胎児が通るために脳が未だ成長していない小さな状態で生まれる必要がありました。そして人間の脳は10年以上もかけてゆっくりと成長していくものなのです。ですから、イヤイヤが働く脳の部分「前頭前野」の活動や発達には時間が必要で、なんと思春期くらいまでかかるそうです。(えっ!) 人間はゆっくり脳を発達させることで、いろんな環境の下でも適応できるものであります。
ここでも自分をせめてしまう母親は少なくないと思います。「わたしのしつけが悪いのか。我がままに育てているのかな。」など。どうやらそんなことはないようですね。
そして最後に「母性」について。昨日の投稿で「共同養育」のお話がありましたが、母性や子育ては元々女性に備わっているわけではなく、母親になる前から小さい子どもとふれあい、育児経験していくことで、育児に関わる脳内の働きが活発化し、愛情を感じやすくなるということです。いろいろな経験を積んだ上で自身が妊娠して出産することで始めて本格的に「母性」が活動をはじめるのだそうです。
現代ではいろんな理由で子育てはしにくいと言われることがあります。子どもはかわいいと思っていても、精神的に苦痛を感じることも正直あることでしょう。でもその原因のひとつが科学的な面からみた「身体のしくみ」だったことを知ることで、少しでも苦しみから安らぐことができたり、パートナーと互いに理解し合えるきっかけになればよいですね。